第1回「作用」展への御来場のお礼と展示一部継続のお知らせ

数年前より構想しておりました、第1回「作用」展が昨年末、無事終了致しました。

2008年の開店以来、OUTBOUNDでは、“古賀充|EVIDENCE” (2009年3月)、
“渡辺遼|任意の形態” (2010年8月)、“熊谷幸治・冨沢恭子|土塊・毛玉”(2010年12月)、 “edition HORIZONTAL|multiple collection line by E&Y”(2011年5月)、
“井藤昌志|空ろな木  たましいのいれもの”(2012年12月)といった、具体的な機能に捕われない
造形物やプロダクトを紹介する展覧会を企画・開催して参りました。

2013年7月開催の展覧会、“熊谷幸治・渡辺遼・冨沢恭子|用の図と地”では、
「目に見える具体的な機能」と「目に見えない抽象的な作用」は、実は
「相反する様でいて実は不離一体の関係」であるのではないかという考えを投げ掛けました。

そして2013年12月、第1回目となる本展には、具体的な機能を持った道具の製作を日常的に行う、
主に工芸の分野を中心に活動する11名の作り手が参加し、
見立ての余白を大きく取った抽象度の高い作品を発表、一般的に「オブジェ」と呼ばれるこれらの造形物の意味合いを改めて掘り下げる試みとなりました。

会期中は工芸・デザイン関係者をはじめとした多くの方々にご来場頂き、ささやかながらも確かな議論の種を蒔く事が出来たのではないかと自負しております。
ご来場頂いた皆様には厚くお礼申し上げます。

展覧会は一旦終了致しましたが、好評につき1月8日から1月20日までの間、
展示内容の大部分を残して引き続きご覧頂ける事となりました。

まだ足をお運び頂いていない方は勿論、
既にご来場頂いた方にも改めてゆっくりご覧頂ける機会となりましたら幸いです。

引き続き、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

OUTBOUND 店主 小林 和人