「生活工芸」の時代|トーク「クオリティと作用について」 小林和人 × 鞍田崇
2014/11/4 10:00
「生活工芸」の時代|トーク【名古屋編】 「クオリティと作用について」 小林和人 × 鞍田崇
OUTBOUND/Roundabout 店主 小林が寄稿致しました書籍 『「生活工芸」の時代』の出版に関連したトークイベントが、名古屋の二つの会場にて開催されます。名古屋芸術大学で行われる「クオリティについて」 の回は申し込み不要です。お近くの方は是非ご来場下さい。
以下の文章は、このイベントを企画された鞍田崇さんによるトーク趣旨です。
「20世紀という重く大きな時代が終わり、新しい世紀が訪れた、ちょうどその頃に始まる話です。この10数年を、僕たちは「生活工芸」の時代と呼んでみることにしました。そう呼んでみることで、いま自分たちが生きている時代をすこし突きはなし、俯瞰してみようと思いました。
たまたまそうだったのか。なにか必然的なことがあったのか。まだ近すぎてよくわからないことがたくさんあります。たくさんあるけれども、こうして 言葉にとどめることで、自分たちが共有しているものの輪郭をたどり、それを次の時代につなげていくこと。それが『「生活工芸」の時代』のねらい。そうして できたのは、答えではなく、問いかけの本でした。ここからまた議論がはじまる、そういう本。そういう本であってほしいと願ってトークをします。 」
「名古屋編は、Roundabout / OUTBOUND店主の小林和人さんと鞍田崇の二人が話し手をつとめ、大学と街場、二つの会場で「生活工芸」の時代のモノの「クオリティと作用について」考えます。
手がかりは、『「生活工芸」の時代』に寄稿された小林さんの文章。そのなかで、小林さんは、工芸特有の美意識である「用の美」を問い直し、「用」 の世界に「機能」と「作用」の二つを指摘されています。機能は「目に見える具体的な」側面、作用は「目に見えない抽象的な」側面です。機能におさまらない 作用があればこそ、この間の「生活工芸」のブームもあったかと思うのですが、おうおうにして、それは「癒し」というコトバで片づけられがち。でも、そこを もっと掘り下げたい。それが今回のテーマのひとつ。でも、このことは、機能はもちろんのこと、「よいもの」を求め選ぶことと一体の事柄でもあるはずです。 では、いま求められるモノの「クオリティ」とはなんなのか。それがもうひとつ。
人々は、いや何よりも僕たちは、いまモノに何を期待し、何を求めているのか。いま、そしてこれからのほんとうに必要なモノのあり方をいっしょに考える機会になればと思っています。 」
【PART1】
「クオリティについて」
日 時/11月7日(金) 13:10-16:20
場 所/名古屋芸術大学 西キャンパスA棟 202教室
料 金/無料
定 員/100名(申し込み不要)
◎お問合せ
名古屋芸術大学デザイン学部 水内智英
T/ 0568-24-0350(内477) M/ mizuuchi@nua.ac.jp
愛知県北名古屋市徳重西沼65
*名鉄犬山線「徳重・名古屋芸大駅」から徒歩15分
*アクセス http://www.nua.ac.jp/access/access.html
【PART2】
「作用について」
日 時/11月7日(金) 19:30-21:30
場 所/TAiGA
料 金/1,000円(ドリンク付き)
定 員/25名(お蔭様で満席になりました)
◎会場
TAiGA
名古屋市千種区東山通り5-19 カメダビル2階B号室
*地下鉄東山線「東山公園駅」から徒歩1分
*アクセス http://www.taiga-p.com/pineapple1/