2024/11/22 12:00
Maki Textile Studio | ganga「暮らしを紡ぐ」 2024年11月30日[土] – 12月16日[月] | 11:00 – 19:00 | 3,10日 [火] 休
インド北部、ヒマラヤ山麓のganga-maki工房の真木千秋さんよりお便りを頂きました。
「最近は、Studio MumbaiのBijoyさんと取り組む物づくりが多いです。 空間を仕切るものであったり、床に敷くものであったり。 それも、具体的な物でないような、でも使えるような…。 手を動かしていると、子供の心に戻っていくようです。
工房の植物もいろいろと育っています。 でも、芭蕉は糸に使える部分は全体のわずか1/30。 あとの29/30が勿体なくて、それで作り始めた芭蕉紙が面白く、ちょっと立体的な紙も作っています。 苧麻や葛も、それぞれ繊維を細く裂いて績んで糸にしていったり。 素材から作っていくと愛着が湧かざるを得ないですね」
今回、豊かな質感のコートやジャケット、パンツやプルオーバー、 そして草木で染めたウールの腰巻き、ベストといった装いの品、 ラグやマット、クッションなど、室内を整える品まで、 冬を暖かく過ごすための物が揃います。
自然の恵みがもたらす手触りを、お確かめ頂けましたら幸いです。
Photo: Chiaki Maki
2024/11/2 12:00
東亨|香具師の標具 Ⅱ
2024年11月9日[土] – 11月25日[月]|11:00 – 19:00|12日,19日[火] 休み *会期を延長しました。
塗装の剥がれた鉄板やアルミ、銅片などの廃材を用いた造形物を制作する、東亨氏の展覧会を開催いたします。
儀礼用の札や御幣などの標具(だし)を連想させる抽象的な品々を、東氏自身は香具師(やし)の隠語を借りて「てっかり」と呼びます。
素材となる廃棄された街場の副産物は、本来の役割を終え、意味から剥がれ落ちた虚ろな存在であると同時に、固有の時間を通過したことを示す痕跡で満たされています。
「不在」と「充溢」という、相反する状態が交わり合う素材の撞着性は、てっかりの捉えどころのない魅力を形成するとともに、虚実の境を漂よう香具師の生き方と、どこかで重なるといえるかもしれません。
2024/10/15 00:00
MITTAN “なお着続ける服” 本会期:2024年10月19日[土]– 10月27日[日]|11:00 – 19:00|22日[火]休み 名残り会期:2024年10月28日[月]– 11月4日[月]|11:00 – 19:00|29日[火]休み
ブランド設立以来、定番品を継続的に生産する姿勢と、経年後の表情を見据えた素材選び、そして自社製品の修繕や染め直しなどを通し、愛着とともに長く着続けられる衣服のあり方を追求する、三谷武氏によるMITTANの製品を展示販売いたします。
今回は、MITTANアトリエより届く会期中限定の品物を加えた本会期と、弊店常設分のみでの名残り会期という、2つの会期にて開催いたします。来たる冬を暖かく過ごす装いの品を揃えて、皆様のお越しをお待ちしております。
*今回はWEBとSNSのみでのご案内にて失礼いたします。 *MITTANの製品は弊店オンラインストアでもご紹介しております(10/19,20は店頭でのみ販売いたします)。下記リンク先よりご覧いただけましたら幸いです。
2024/9/22 13:00
福井守|内に潜む輪郭
2024年9月28日[土]– 10月14日[月]|11:00 – 19:00|1日,8日[火]休み 福井守氏 在廊予定:9月28日
様々な樹木との偶発的な関わりを基に制作に取り組む、福井守氏。 節や洞、流れといった木々ごとの固有性を注意深く観察し、それらを起点に刃物を入れる氏は、自らを調整弁の様な役割だと述べます。 その時、木を削るという行為は能動なのか、あるいは削る対象である木に応答する受動なのか。ともするとそれは、双方が重なり合う状態であるといえるかもしれません。 深く立ち入ることで立ち現れてくる、内に潜む線。それを見落とさず掬い出すことで生まれる形。 作り手と素材とのやりとりの深度をご覧頂けましたら幸いです。
2024/8/28 22:00
第七回「装身具」展
2024年9月7日 [土] – 9月23日[月]|11:00 – 19:00|10日,17日休み
古代より人々が身に付けてきた装身具。本能的な装飾欲求を満たす目的に加え、災厄の侵入を防ぐ結界として、或いは身分や帰属集団を表す記号、時には個人的な想いを運ぶ容れ物として、時代と共に様々な意味合いを帯びながら人類の歴史に密接に関わってきたこの存在を、改めて捉え直す展覧会を開催致します。
5組の作家によるそれぞれの解釈を、皆様にご覧頂けましたら幸いです。
参加作家
伊藤敦子
ますみえりこ
丸山聡子
ノモトミサキ
みちくさあん
写真内台座
陶作品|芳賀龍一 制作
粉掬い|ルーマニア古物
2024/8/13 15:00
熊谷幸治|轆轤と轆轤以前 II 2024年8月17日[土] – 9月2日[月]|11:00 – 19:00|20日,27日[火]休 熊谷幸治氏在廊予定:8/17
山梨の上野原にて土器作りに取り組む熊谷幸治氏の展覧会を開催いたします。 轆轤の愉しみを軸に据えながら、手捻りのものや板づくりなど、様々な技法による土器が並びます。 今年は、肘打ちや木製円盤を用いた古式技法による土師器皿づくりと、それ以降の技術として位置付けられる轆轤成形を組み合わせる試みに取り組んでいるという熊谷氏。土との関わり方とその可能性の探究を、皆様にご覧頂けましたら幸いです。
2024/7/25 18:00
Atelier Autodidacts Anti-Algorithms
マリの泥染布「Bogolan」の現代における伝承
2024年7月27日[土]- 8月12日[月]|7月30, 8月6日 火曜休|11:00 – 19:00
Atelier Autodidacts Anti-Algorithms (AAAA) は、万象に潜む固有性を探求する旅で得た知見を書籍や作品を通して発信するBirgitta De Vos氏がクリエイティブ面でサポートする、西アフリカのマリ共和国の人々と共に立ち上げたブランドです。
アムステルダムを拠点にマリの職人たちと市場を橋渡しするSamantha IJsbrandy氏をはじめ、複数の人々との協業により2019年よりこのプロジェクトは始まりました。
マリの伝統文化の象徴ともいえる、Bogolan(Bògòlanfini)と呼ばれる泥染めの布は、薬効成分のある土地の植物が染料として用いられています。そのため、狩猟や祭祀、女性の通過儀礼や出産直後などの際に身に纏い、危険や災いを吸収する「薬布」として受け継がれてきました。
AAAAによるボゴランは、綿花の摘み取りから始まり、手で紡いだ糸を地機で織り、ngalamaと呼ばれる薬用植物と発酵させたニジェール川の川底の泥を用いる伝統的な手法によって生み出されています。
OUTBOUNDではこの度、AAAAによるボゴランのテキスタイルトーテムの2度目となる展覧会を開催いたします。
今回は鉄媒染によるグレーが加わり、コレクションに更なる広がりが生まれています。
伝統の息遣いと同時代的な感覚が共存する、現代における継承の在り方を、ご覧頂けましたら幸いです。
2024/6/12 19:00
「CALICO & MAKU 東西インドの織りと染めを巡る旅」 2024年6月15日[土] -7月22日[月]|11:00-19:00|6月18日,25日,7月2日,9日,16日 火曜休|小林史恵氏在廊予定 15日
インド各地に息づく伝統技術や装束への敬意を基に、現代の生活に沿う布製品の継続的生産を展開する、小林史恵氏によるCALICO : the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS の衣服や生活の布、そして、Santanu Das氏によるMAKUの装いの品の展示販売の会をOUTBOUNDにて行います。
今回は、サパンウッドのピンクが爽やかなCALICOの定番のラージャスターンワンピースをはじめ、 Sufiyan Ismail Khatri氏の工房で染められたアジュラックを用いたソニドレスや、男女問わず着用可能なサルエルパンツ、軽やかなショートクルタ、そしてSIDRクラフトによる伝統的絞り染めであるバンダニを施したスカーフ、MAKUからは涼やかなジャムダニ織のコットンドレスや新型のプルオーバーなど、夏を快適に過ごす装いの品が色々と登場いたします。 皆さまのお越しをお待ちしております。
*SNSとWEBのみでの告知にて失礼致します。
2024/5/23 17:00
辻野剛 + fresco 展覧会
2024年6月1日[土] – 6月10日[月] |11:00 – 19:00|4日[火] 休み
大阪府和泉市に工房「fresco」を構え、一昨年の6月には和歌山県白浜町にて新スタジオ「CAVO」を始動、吹きガラスの可能性の開拓に意欲を見せる辻野剛氏。
OUTBOUNDでは、辻野剛氏とfrescoの展覧会を開催致します。
今回は、吹きガラスの宿命である回転体からの逸脱を目指した辻野氏の新作“rime”や、古い船舶の照明をイメージした新しいペンダントライト“barca”、そして“GEISSLER” のホワイトバージョンなどが登場します。
frescoからは“kasumi” や “1.9m”、“dan” などの定番のシリーズに加え、新作の“aeca”や、風に揺れる涼やかな“p-bell”など、広く揃います。
透明感だけではない、ガラスが見せる様々な表情をご覧頂けましたら幸いです。
*今回はWEBとSNSのみでのご案内にて失礼いたします。
2024/5/7 13:00
「AREA81 handmade shoes 靴とサンダルの展示受注会」 2024年5月11日[土]-13日[月],18日[土]-20日[月]|11:00-19:00
*14日[火]休み
*15日[水] – 17日[金]は常設営業のみ
ハンドメイドの靴工房、AREA81 handmade shoesによる、靴とサンダルの展示受注会をOUTBOUNDにて開催いたします。
デザイン、サイズ、仕様違いで約50足のサンプルからご試着頂き、その場で足を計測、調整内容を検討し、広島の工房にてお作りします。
今回は、前半3日間と後半3日間という変則的な会期です。全6日間、同工房の安仁屋隆宏さんと宮田哲史さんのお二人に在廊頂きます。
素足で履くビーチサンダルタイプやアンクルバックタイプなどは8月下旬から9月頃までのお渡しを、ダブルモンクやバックストラップ等、ソックスと合わせても履いていただけるタイプは10月中旬〜下旬頃のお渡しを目指して製作いたします。モンクストラップとレースアップの短靴やストラップシューズなどは10月下旬〜11月頃のお渡し予定です。
その他、レザーエプロンや巾着ポーチの他、靴の製法を応用した小ぶりなトートバッグ等も併せてご覧頂けましたら幸いです。
2024/4/19 19:00
IFUJI|20th Anniversary Exhibition 2024年4月27日[土] – 5月6日[月]|11:00 – 19:00|30日[火]休み 長野県松本市を拠点とする木工家の井藤昌志氏が主宰する、“IFUJI”の20周年を記念した展覧会を開催致します。 定番のサクラ、カエデの草木染めや三度黒など、オーバルボックスの様々なバリエーションや、トレーやプレートをはじめとしたテーブルウェア、そして新作のスツールやタオルラックといった家具も登場いたします。 皆様のお越しをお待ちしております。
2024/4/9 10:00
MITTAN “なお着続ける服”
2024年4月13日[土]– 4月21日[日]|11:00 – 19:00|16日[火]休み
ブランド設立以来、定番品を継続的に生産する姿勢と、経年後の表情を見据えた素材選び、そして自社製品の修繕や染め直しなどを通し、愛着とともに長く着続けられる衣服のあり方を追求する、三谷武氏によるMITTANの製品を展示販売致します。
今回は、着始めから柔らかな馴染み感のある大麻素材の新型ワンピースをはじめ、強撚の竹素材のパンツや綿麻のスカート、プルオーバーの様々なバリエーション、そしてオーバーサイズのカディシャツや大麻シャツ、その他、軽やかに袖を通して頂ける羽織など、湿度の高い季節を快適に過ごす為の品々が新作・定番問わず数多く揃います。
会場にて、その風合いと着心地をお確かめ頂けましたら幸いです。
*今回はWEBとSNSのみでのご案内にて失礼いたします。
*MITTANの製品は弊店オンラインストアでもご紹介しております。
https://mendicus.com/collections/mittan
2024/3/29 18:00
“tribe” 西・中央アジアの遊牧民による敷物と袋物 2024年3月30日 [土] – 4月7日 [日]|11:00 – 19:00|2日[火]休み
絨毯を軸とした、風土が織りなす染織文化の魅力を伝える“tribe”の榊龍昭氏が収集する、敷物と袋物の展覧会を開催いたします。 今回もトルクメン、バルーチ、タイマニといった西・中央アジアの遊牧民による生活の道具としての様々なラグをはじめ、バーリシト(運搬や収納、クッションを兼ねた長方形の袋)や、サドルバッグ(鞍掛け袋)などの袋物やその表皮が多く登場いたします。 その文様の魅力、そして豊かな艶と手触りを、是非お確かめ下さい。
tribe 榊龍昭さん在廊予定日 3/30(土), 31(日), 4/3(水), 5(金), 7(日)
2024/3/5 22:45
北田浩次郎 個展
2024年3月16日 [土] – 3月25日 [月]|11:00 – 19:00|19日[火]休み
大工の弟子として伝統的木造住宅の基礎を学び、その後、宮大工の世界を経て、再び手刻みの家づくりから家具製作まで広く携わり、独立。 現在は大阪の製材所の一角に工房を構え、原木と地続きの環境ならではの作品制作に比重を置く、北田浩次郎氏の東京初個展を開催致します。 削り出された塊の野趣と緊張の拮抗を、是非ご覧下さい。
北田浩次郎氏在廊予定|16,17日
2024/2/25 14:00
「草」展
2024年3月2日 [土] – 3月11日 [月]|11:00 – 19:00|5日[火]休み
草は、あまりにも身近な存在であるがゆえに、普段の生活では見過ごされるか、時には排除の対象となることさえ少なくありません。
しかし、古来より人間は草を食し、繊維を採って縄や布にし、抽出した染料で染め、暮らしの基盤を形成してきました。のみならず、祈願や卜占、境界を示すための標(しるし)に用いるなど、単なる素材以上の存在としても関わってきた歴史があります。また、子供の頃、草は遊びにおける大事な友であったことは忘れてはなりません。
今回、草の稀有な性質に焦点を当て、改めてその奥行きと可能性を問い直す展覧会を開催いたします。
草が誘発する作り手達の創意に触れて頂けましたら幸いです。
参加作家 北原のり子 廣谷ゆかり ますみえりこ 森田千晶 山本あまよかしむ 山本有加 渡辺隆之