飛松灯器 飛松弘隆展

飛松灯器 飛松弘隆展
2021年2月11日[木祝]- 3月1日[月]|11:00 – 19:00|2月16日[火]は休み,23日[火祝]は営業

物づくりと暮らしが隣り合う東京の下町にて、磁器の透光性を生かした照明づくりを展開する、飛松弘隆氏による飛松灯器の展覧会を開催いたします。

石膏型に泥漿を鋳込む成形方法を主軸としながらも、そこに産業的な効率性と再現性の両立を必ずしも求めないという姿勢は、飛松氏の立ち位置の特徴を表しているといえます。製品として確立されている照明の製作においては、自ら課した精度の高さゆえに歩留まり率が半分を切る場合もあるかと思えば、実験的な余地が残されている器作りでは、石膏型を轆轤で成形する際のガイドの板が彼にとっての「原型」であるとし、それ以降の工程で発生するノイズが生む製品の個体差は、むしろ好意的に受容しているかの様に映ります。

今回の展覧会では、照明は定番のシリーズの全てを網羅した28種類が、そして器は本展の為に企画されたカップが3種類登場します。併せて、店主の小林が撮影した飛松氏の工房での製作風景の映像も展示いたします。

1人の作り手の中における、2つの鋳込みの仕事の対比をご覧頂けましたら幸いです。

飛松弘隆氏 在廊予定 2月11,13,20,27日