Atelier Autodidacts Anti-Algorithms マリの泥染布「Bogolan」の現代における伝承

Atelier Autodidacts Anti-Algorithms 

マリの泥染布「Bogolan」の現代における伝承

2024年7月27日[土]- 8月12日[月]|7月30, 8月6日 火曜休|11:00 – 19:00

Atelier Autodidacts Anti-Algorithms (AAAA) は、万象に潜む固有性を探求する旅で得た知見を書籍や作品を通して発信するBirgitta De Vos氏がクリエイティブ面でサポートする、西アフリカのマリ共和国の人々と共に立ち上げたブランドです。

アムステルダムを拠点にマリの職人たちと市場を橋渡しするSamantha IJsbrandy氏をはじめ、複数の人々との協業により2019年よりこのプロジェクトは始まりました。

マリの伝統文化の象徴ともいえる、Bogolan(Bògòlanfini)と呼ばれる泥染めの布は、薬効成分のある土地の植物が染料として用いられています。そのため、狩猟や祭祀、女性の通過儀礼や出産直後などの際に身に纏い、危険や災いを吸収する「薬布」として受け継がれてきました。

AAAAによるボゴランは、綿花の摘み取りから始まり、手で紡いだ糸を地機で織り、ngalamaと呼ばれる薬用植物と発酵させたニジェール川の川底の泥を用いる伝統的な手法によって生み出されています。

OUTBOUNDではこの度、AAAAによるボゴランのテキスタイルトーテムの2度目となる展覧会を開催いたします。

今回は鉄媒染によるグレーが加わり、コレクションに更なる広がりが生まれています。

伝統の息遣いと同時代的な感覚が共存する、現代における継承の在り方を、ご覧頂けましたら幸いです。