須田二郎展「森の木の器」

須田二郎展「森の木の器」
2022年11月23日[水] – 11月27日[日]|11:00 – 19:00|会期中無休

「都会でいろいろなものに守られて暮らしていると忘れてしまうんだけど、真っ裸で自然と向き合っている人もいるんだっていう、そういう感覚が皆ないんだよね」という、須田二郎さんの言葉にどきりとした。

近頃は、神社の林で立ち枯れて倒れる恐れがある樹を定期的にボランティアで伐採している須田さん。チェーンソーを携えて地上30メートル近くまでロープで登る、危険と隣り合わせの仕事である。

「誰かがやらなきゃいけないけど、誰もやらないからね。もともと雑木林というのは使い減りしない持続可能な資源の供給元なのに、どんどん楢枯れで駄目になってきていて、今はそこに代わる理想の森について考えなくてはならない時に来ているのに、殆ど興味を持たれない」と呟く。

「森や農業について考えることは、経済に支配される人生から自由になる道筋の発見に繋がること」と説く、須田さんの木の器づくりを通した取り組みをご覧頂けましたら幸いです。

須田二郎さん在廊予定:23日 終日, 27日 夕刻まで