2021/11/25 21:00
Maki Textile Studio | ganga「暮らしを紡ぐ」 Photo: Chiaki Maki 2021年12月4日[土] – 12月13日[月] | 11:00 – 19:00 | 7日 [火] 休
インド北部、ヒマラヤの麓に位置するganga-maki工房では、敷地で栽培する藍の年内分の収穫と泥藍作りを終えたところです。畑の雑草は工房や近所の牛の飼料となり、牛糞はまた畑の肥しとなり、藍を育てる養分として循環していきます。 今回の展覧会では、このインド藍や夜香木の花といった工房の植物、街路樹のガジュマルやマリーゴールドなど、様々な草木の色彩を生かした暮らしと装いの品々が並びます。 素材はヒマラヤウールやシルクを中心に、育てた芭蕉や苧麻、そしてパシュミナなど色々です。 自然の恵みがもたらす野趣と洗練に触れて頂けましたら幸いです。
2021/11/16 14:00
須田二郎展「木の器 」 2021年11月23日[火] – 11月28日[日]|11:00 – 19:00|会期中無休
須田二郎さんの木の器の展示販売の会は、今年で12回目となります。
宅地造成をはじめとした人間の経済活動の為に伐採され、廃棄同然の扱いを受けている木々にも価値があるということを、須田さんは器づくりを通して一貫して訴えてきました。
しかし、目の前に差し出される器からは、突きつける凄みより、諭すような穏やかさを感じます。
そのことは先日、須田さんが書き綴った言葉を目にして腑に落ちました。
春に花が咲くように 秋に稲穂が垂れるように 浜辺に波が寄せるように 時が来て自然にそうなる事 あるべき姿に至る様に祈る心
かつて森の中で枝を伸ばし葉を茂らせていた木が、作り手の想いを介して帰結するその姿を、ご覧頂けましたら幸いです。
須田二郎氏 在廊予定 23,27日
2021/11/8 20:00
渡部萌個展「ねじる、折る、はさむ」 2021年11月13日[土]-11月21日[日]|16日火休|11:00-19:00
渡部萌さんの籠づくりは、素材の採取から始まります。 初夏の遠野では胡桃の樹皮を剥ぎ、秋の山形ではアケビの蔓を求めて山に分け入ります。 植物の状態を観察し、素材としての性質を見極めて自ら採取する際の健やかな高揚感は、出来上がった品が醸す気配のなかに現れている様です。 近頃は、ねじる、折る、はさむといった素材の扱いの様々な試みを通じて技法の幅も広がり、編みの規則性から解放された作品も生まれ始めています。 しなやかさと逞しさの共存する仕事を、皆様にご覧頂けましたら幸いです。
渡部萌在廊予定 土日の13時より, 18,19日の16時より
2021/10/21 20:00
山崎大造|生きている竹 2021年10月30日[土] – 11月8日[月] |11:00 – 19:00|11月2日[火] 休み
高知県南国市にて、自ら切った竹で日常の道具と余白の品を作る、山崎大造氏の個展を開催致します。 切りたての竹をそのままひごに捌いて編み上げたばかりの籠は、目が覚めるほどの鮮やかな青さが印象的です。 竹は切るタイミングにより、素材としての性質が大きく変わるといいますが、本展では適期とされる時期より少し早い、晩夏から初秋にかけて切った竹を用いた仕事が多く登場します。 とりわけ即興的な造形に適しているという、この時期の竹ならではのしなやかさと柔らかさがどの様に生かされるか、皆様にご覧頂けましたら幸いです。
山崎大造氏在廊予定|11月3日13時より
2021/10/4 11:00
福井守|肌理と痕跡 2021年10月9日[土]– 10月25日[月]|11:00 – 19:00|12日,19日[火]休み
野山の倒木や朽ち木、町場の廃材や剪定された庭木など、日常の生活圏および延長上に存在する素材そのものに触発された木彫作品の制作に取り組む、福井守氏の展覧会を開催いたします。
木が育つ過程で蓄積された様々な痕跡を注意深く観察し、残すべき要素を探りながら手斧や鑿などで削り、時に平滑に、或いは手跡を残し、肌理を整えていくその制作は、自然と人間との関わりを問い直す行為といえるかもしれません。
会期中は、福井さんの伴侶である秋田友香さんによる pssst,sir(プスサァ)の衣服も展示販売いたします。
皆様のお越しをお待ちしております。
2021/9/17 18:00
MITTAN “なお着続ける服” 2021年9月25日[土]– 10月4日[月]|11:00 – 19:00|28日[火]休み
三谷武氏による衣服ブランドのMITTANは、大量生産、大量廃棄というファッション産業が抱える構造的な問題に対しての抗いとして、継続的な定番品の生産、および自社製品の修繕と染め直しを設立当初より行なっています。ともすれば新たな購買の機会を自ら先送りさせてしまうリスクを孕むこの取り組みを愚直なまでに貫く姿勢は、今後益々評価されるべきではないかと考えております。
とはいえ、あくまでも手に取った際の肌触りや身に纏った時の着心地と頼もしさこそがMITTANの製品の魅力の根本であることは間違いありません。
秋を穏やかに、来る冬を暖かに過ごすための具えを見つけて頂けましたら幸いです。
*MITTANの製品は弊店オンラインストアでもお求め頂けます。 https://mendicus.com/
2021/8/30 12:45
第四回「装身具」展 2021年9月4日 [土] – 9月20日[月]|11:00 – 19:00|7日,14日 [火] 休み
古代より人々が身に付けてきた装身具。 本能的な装飾欲求を満たす目的に加え、災厄の侵入を防ぐ結界として、 或いは身分や帰属集団を表す記号、または個人的な想いを運ぶ容れ物として、 時代と共に様々な意味合いを帯びながら人類の歴史に密接に関わってきたこの存在を、 改めて捉え直す展覧会を行います。
参加作家 伊藤敦子 ますみえりこ 谷口聡子
2021/8/7 19:00
熊谷幸治展 生きている道具
2021年8月14日 [土] – 8月30日[月]まで会期延長| 11:00 – 19:00|17日,24日[火] 休
山梨県上野原市にて土器作りを続ける熊谷幸治氏の展覧会を開催致します。
轆轤引きの碗皿や壺、そして手捻りの鉢など、熊谷氏が日々生み出し続ける様々な土器は、同時代の我々の暮らしに息づく生きている道具といえるでしょう。
その肌合いや経年変化の妙を、皆様にお確かめ頂けましたら幸いです。
2021/7/28 17:00
「ヨーガンレール / ババグーリ 手仕事の生活道具とメンズウェア」展 2021年7月31日 [土] – 8月9日[月]| 11:00 – 19:00|3日[火] 休
ヨーガンレールとババグーリによる、手仕事の技術を生かした生活道具と、メンズのシャツを中心としたコレクションの展示販売を行います。 それぞれ、 この夏に最適な涼やかで魅力的な品に仕上がっています。 会期中は、銅鍋各種、手紡ぎ綿のタオル、水牛の角のカトラリー、そして水草やサイザルの籠類も色々と並びます。皆様のお越しをお待ちしております。
2021/7/3 00:00
石川硝子工藝舎 石川昌浩|抑して朗らかに吹く 2021年7月17日[土] – 7月26日[月]|11:00 – 19:00|20日[火]休
岡山県早島町にて手吹きの硝子器づくりに励む、石川昌浩氏の展覧会を開催いたします。
形は古きに倣い、寸法は身度尺に委ね、基本からの逸脱を好まない抑制の効いた仕事でありながら、 その器からは畑から採れた野菜のような健やかで伸びやかな印象を覚えます。
今回は定番の網目コップやワイングラス、鉢や皿に加え、注器や瓶、蓋物などあわせて約30種、計1000点程が並びます。主たる透明色の他、本展の為に試みた瑠璃色を基調とした濃淡さまざまな青の器も登場いたします。
涼やかな硝子の質感と作り手の朗らかな息吹に触れて頂けましたら幸いです。
写真:白石和弘
2021/6/28 20:00
松浦由枝 yoshie matsuura
2021年7月3日[土] -7月12日[月]|11:00 – 19:00|6日休み
レースの繊細な編み文様を金属に置き換えた鋳造の装身具を制作する、松浦由枝氏の展覧会を開催致します。
東京芸術大学工芸科在学時の1999年より同シリーズの制作を開始し、Roundabout及びOUTBOUNDにて延べ20年以上に渡り作品を展開し続ける松浦氏の初めての個展となります。バングルやリング、ピアス、そしてネックレスなど、全て1点ものの作品が並びます。揺らぎと翳りを内包する装身具の世界を、皆様にご覧頂けましたら幸いです。
松浦由枝さん在廊予定 7/3
Instagram https://instagram.com/yoshie.matsuura?utm_medium=copy_link
2021/6/16 10:00
「CALICO & MAKU 東西インドの織りと染めを巡る旅」 2021年6月19日[土]-28日[月]|11:00-19:00|休み 22日
インド各地に息づく伝統技術や装束への敬意を基に、現代の生活に沿う布製品の継続的生産を展開する、小林史恵氏によるCALICO : the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS の衣服や生活の布、そして、彼女が協働するSantanu Das氏によるMAKUの装いの品の展示販売の会をOUTBOUNDにて行います。今回は男女問わず身に纏える、夏を涼しく過ごす為の品々が揃います。
ベンガルで手紡ぎ手織りされた清涼感溢れるカディ、カッチの染め職人達が古来より受け継いできたアジュラックなど、インド東西の人々の暮らしの時間が織り込まれた布の揺らぎを、是非お確かめください。
*今回もSNSとWEBのみでの告知にて失礼致します。
photo : Yayoi Arimoto model : Shigeyoshi Morioka
同時期開催 「アフガニスタン周辺の遊牧民の敷物と袋物」 2021年19日[土]-28日[月]|11:00-19:00|休み 22日
2021/6/10 11:00
「アフガニスタン周辺の遊牧民の敷物と袋物」 2021年6月12日[土],13日[日],19日[土]-28日[月]|11:00-19:00|休み 14日-18日,22日
遊牧民や先住民の暮らしの中で生み出されたテキスタイルを通じ、そこに織り込まれた彼らの生き方や誇りを伝えるtribeの榊龍昭さんの協力の元、西・中央アジアを移動していた遊牧民による毛織物の小さな特集を急遽開く事となりました。
バルーチやタイマニの人々によるバーリシト(枕およびクッションと収納を兼ねた袋)やサドルバッグ(鞍掛け袋)、そしてトルクメンのラグなど、半世紀以上前の時代、各家庭や共同体の中で用いられる為に作られた、素朴さが息づく毛織物が40点以上揃います。
是非、その柔らかな肌触りをお確かめください。
tribe-log http://tribe-log.com/
2021/5/19 12:00
COSMIC WONDER Exhibition 墨と山原藍の静寂、たっつけの知恵と共に 2021年5月22日[土] – 5月31日[月]|11:00 – 19:00|25日[火]休
古くから仕事着として着用されてきた「たっつけ袴」や「もんぺ」に込められた知恵を現代の日常着に落とし込んだ、COSMIC WONDER の「たっつけ」。
股下の正方形のマチの採用により脚部の可動領域が最大限に確保されたこの衣服と、同ブランドの定番製品である「巻きパンツ」や「巻きドレス」を揃えた展示会を開催いたします。
併せて、松煙と山原藍(琉球藍)で幾度にも染め重ねた、しんとした静けさが漂う墨藍の品々が登場します。 皆様に袖を通して頂けましたら幸いです。
以下、COSMIC WONDERによる説明の言葉より
_
墨と山原藍について 松を燃やした煤の松煙と水により幽玄な深い色が生まれる墨染め。 カラアイを泥藍にし藍建てして現れる色は海と黄昏が重なる、琉球の山原藍。 古の琉球では、どこの家でもカラアイやトーアイを土間で藍建して暮らしのものを染めていたという。 墨染めや紅花などであらかじめ布を染め、藍を重ねる、深く心身に染みいる衣を古人は纏っていた。 松煙と山原藍(琉球藍)で幾度にも染め重ねました。清らかな保津川のある京都・亀岡で、40年以上藍染をされる吉川慶一氏による。 _